カラミティナイトIII

どんどん面白くなって行く。が、しかしこの後もう既に三年くらい続編が出ていない……。最初が2000年、次が2001年、そして2004年だから、間隔が一年、三年。もし次も三年なら今年(2007年)中に。1、3、5という等差数列ならば次は2009年。1、3、9という等比数列だったら次は2013年。まあ、ハルキ文庫の方は最近、色々動いているようなのでSF物を拡充すべく「カラミティ」の続編も出してくれるやも、と思うのは甘い期待か。

本好きな主人公が出て来て、ハインラインの『夏への扉』を友達に薦める場面があるんだけども、そこで「さわやかで、夢があって、良い小説だよ」と紹介している。実に良いフレーズ。こんなふうに紹介されたら、本の方も幸せだろう。
『SFハンドブック』とかで人気投票をすると必ずといって良いほど一位になる『夏への扉』。それだけ多くの人に読まれているというのもあるだろうし、内容も誰が読んでも良いと思えるような普遍的な良さがあるんでしょう。タイトルも秀逸。