世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

ほとんど1日で読んでしまった。2年ほど前に新潮社から改定新装版が出たようだけれど、中身は変わってないんだろうか。講談社から出ている「村上春樹全作品」では少し加筆修正されたとかされないとか。よくわからん。

個人的な話だけれど、この作品の主人公が他の村上作品の主人公よりも自分に近いような気がして、なんとなく「好き」とまでは行かない。嫌いではないけど。まるで脳の右側と左側がじわじわと互いに寄って来て、最後に合わせ目がぴたりと閉じるようなところなんかは良いなと思う。