死の家の記録

死の家の記録 (新潮文庫)

死の家の記録 (新潮文庫)

これは良かった。この感覚は昨年の『告白』以来やも。

監獄生活経験のあるドストエフスキィのほとんど体験記なので、こんな人間がいて、こんなことをする奴がいた的な話が延々と続くのだけども、それが引き込まれてしまってぐいぐい読んでしまう。今の心情にぴたりとはまってしまったのかも。
「人間」って滑稽だな。